僕も以前は木工旋盤で加工していましたが、最近はもっぱらボール盤を使って加工しています。
下の写真は自作の木口加工用治具です。
これは元々木口にドリル穴を開けるために作った治具で、うちのボール盤は高さがないので加工できる部材の長さに制限があるけど、けっこう便利に使ってる。
ボール盤のシャフト根元のボルトを緩めて横を向かせ、作業台に治具をクランプで固定して使う。
セッティングは面倒だけど、一度セットすれば精度の再現性は高く、何十本加工しても狂うことはほとんどない。
フラットシートを折る方法
丸ホゾはこの治具を使って作ります。
あらかじめ胴付き部分を横切り盤で切り込んでおいた部材をセットし、オフコーポレーションさんで買ったカーバイトチップのプラグカッターを使ってくり抜く。
この時、治具は頑丈に作ってあるけど、それでも力に負けてややたわんでしまう傾向があり、たわむとアライメントが狂って高精度の加工が出来ないし、プラグカッターが発熱してしまうので、治具の下に軽トラックのジャッキをかってたわまないように補助してやるといいです。
そうしてやると、きれいで高精度な丸ホゾが素早く加工できる。
最上位モデル2012
あとは根元に残ったバリを取り除けば胴付きも正確な丸ホゾの完成。
ただし、同じ経の木工用キリ (またはフォスナービット) とプラグカッターの組み合わせでホゾ穴とホゾを加工すると、まず間違いなくはめ合いがスカスカになってしまうので、インチとミリできつめになる組み合わせで加工し、最終的な微調整は木工旋盤で行うとうまくいきます。
部材を木工旋盤にセットして高速で回転させてペーパーを当ててやると、コンマ1〜2ミリくらいの微調整は簡単にできるんです。
何が14 K金spindelleを意味する刻印ありません
お奨めの組み合わせは24ミリのキリと1インチのプラグカッターの組み合わせだけど、ボール盤の剛性によっても変わってくると思うので、責任は持てません。
追記
フォスナービットは木屑の排出性が悪いので、深穴を加工すると木屑が詰まって加工精度が落ちたり、穴の内面を荒らしてしまいます。
深穴を加工する際は、穴内部に向けて常時エアブローして木屑を拭き飛ばしながらやるとうまくいきます。
小径のフォスナービットではこの手を使ってもダメですので、深穴加工には向いていません。
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