嗅覚障害について
嗅覚障害とは、鼻が匂いに対する感覚の障害で、においを正しく嗅ぎ取れなくなる状態です。
においは鼻と口を通って鼻の奥の鼻腔に入り、鼻腔内の天井部分にある嗅粘膜にたどりついて嗅神経を刺激します。その刺激が大脳へ伝えられ、どんな匂いかが認知されます。このルートのいずれの一部分でも不具合があると嗅覚障害が起きます。嗅神経は匂いを感じる受容器は、耳鼻咽喉科の通常の鼻鏡検査では視ることが出来ないほど奥の鼻腔天井部にある切手1枚分ほどの嗅上皮と呼ばれる部位にあり、ヒトではここに500万個の嗅細胞が存在します。
嗅覚障害の場合、嗅覚脱失と嗅覚減退が訴えの大半を占めますが、軽微な悪臭にも耐えられない嗅覚過敏、本来よいはずのにおいを悪臭と感じる嗅覚錯誤(異臭症)などもあります。
嗅覚と味覚の障害は、生命の危険性がほとんどないために、あまり医学的に注目されていません。しかし、嗅覚と味覚があると食事やお酒、香りを楽しむことができずにイライラが募るだけでなく、有害化学物質やガスのにおいに気づかず重大な結果をもたらすおそれもあります。ときには嗅覚や味覚が、腫瘍(しゅよう)などの重大な病気によって阻害されていることもあります。
嗅覚障害に対する当院の取り組み
北京中医康針灸院の嗅覚障害の治療目的は、嗅覚障害の回復程度を高めることと嗅覚障害が完治するまでの時間の短縮することです。
当鍼灸(針灸)院は早くから嗅覚障害に対する針灸治療の有効性に着目し、難しいといわれる嗅覚障害の針灸治療を精力的に取り組んできました。20数年の歳月をかけて、鼻通をはじめ、数々嗅覚障害に有効なツボを発見しました。そして、北京中医康針灸院のこの特有な針灸治療法によって、嗅覚障害の患者さんの多くは嗅覚を取り戻し、香りの分かる世界に戻りました。1998年11月1日より2008年11月1日までの10年間に来院された嗅覚障害の患者310名を統計したところ、完治したのは230名、有効率85%でした。
嗅覚障害の原因が多様なため、当鍼灸(針灸)院の治療方法もそれに応じて、多岐に渡って行います。当鍼灸(針灸)院は中医学的な弁証論治の基本を元に、特殊な電気ハリで、最大限の効果を引き出しています。嗅覚障害の回復は患者さんの生活の質を向上させるのに役に立っています。
もう一つ注目すべきところは、完治した嗅覚障害230名患者は数年経っても、再発しませんでした。針灸は嗅覚障害の再発の予防にも効果があることが分かりました。
嗅覚障害の分類と嗅覚障害の原因
嗅覚障害の原因は風邪やインフルエンザなどの呼吸器系感染症や花粉症などから鼻炎・副鼻腔炎を起こし、吸気が鼻の最上部にある嗅細胞に達する経路が遮断されて起こる呼吸規性と、嗅細胞・嗅神経の障害による末梢神経性および大脳の一部が腫瘍やこうそくなどで傷害されて起こる中枢神経性の区別があります。
肥満の予防につながるアクション
- 呼吸性嗅覚障害
鼻の通りが悪くなって起こる嗅覚障害です。鼻の中でニオイの素がニオイの神経まで行き着くことが出来なくなる様な障害物がある時に起こる障害です。副鼻腔炎、鼻茸、アレルギー性鼻炎、鼻中隔彎曲症、肥厚性鼻炎などが原因です。 - 嗅粘膜性嗅覚障害
ニオイの素の刺激を受け取る神経の故障です。アセチレンガスやシンナーなどの刺激性ガスにより神経が故障したり、インフルエンザで神経が故障したりした時などに起こります。 - 中枢神経性嗅覚障害
脳が故障したり、鼻から脳に行く神経が途中で故障した時に起こります。交通事故などによる頭部外傷や脳腫瘍、頭蓋内手術等によって嗅神経や中枢神経系が破壊されてしまうことが原因。あるいはヒステリーや神経衰弱の場合などです。中枢神経がやられてしまった方の場合には、匂いの感覚が全く消失して無臭症となることが多く、簡単には戻りません。 - 嗅覚過敏
ヒステリー、神経衰弱、妊娠、月経などの時に起こり、ときには悪心、頭痛、嘔吐などを伴います。 - その他
潜在性副鼻腔炎、鼻咽頭炎などでは周囲の人が感じないのに患者自身が悪臭を強く感じることがあり、萎縮性鼻炎などでは周囲の人は悪臭を感じているが自分はこれを感じないことがあります。
嗅覚障害の症状
嗅覚障害の症状は、大きく5つに分類することができます。まず、においがまったくわからなくなる嗅覚脱失(きゅうかくだっしつ)。においをかぐ能力が低下する嗅覚減退。においにひどく敏感になる嗅覚過敏。どんなにおいも悪臭として感じる嗅覚錯誤(きゅうかくさくご)、異臭症(いしゅうしょう)。においがしないのに、においを感じる嗅覚幻覚(きゅうかくげんかく)。嗅覚脱失と嗅覚減退の患者さんが、大半を占めます。
嗅覚障害の症状の多くは嗅覚が衰える嗅覚減退と、嗅覚がなくなる嗅覚消失です。無害なにおいが不快に感じられる嗅覚異常は、副鼻腔の感染症や嗅神経が部分的に損傷した結果です。嗅覚異常はそのほかに、歯の衛生状態が悪い場合や口腔内の感染症でも起こります。うつ病の症状として現れることもあります。嗅覚記憶が保存されている脳の側頭葉の中央領域でけいれん発作が起こると、一時的に鮮明な不快臭を感じます(幻嗅)。これはアウラと呼ばれるけいれん発作の一部で、嗅覚の障害ではありません。
においに過敏になる嗅覚過敏は、嗅覚消失よりもずっと少なくなります。一般的に妊婦はにおいに過敏になります。また嗅覚過敏は、精神的原因によっても起こります。p>
嗅覚障害の検査
嗅覚検査では、被験者の片方の鼻孔の下にせっけん、バニラビーンズ、コーヒー、スパイスのクローブなど、芳香のある物質を近づけ、そのにおいを当ててもらいます。まれに、篩板の近くに腫瘍、膿瘍、骨折などの器質的異常がないかを調べるために、頭部のCT検査やMRI検査が必要になります。
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- 前鼻鏡検査
- 後鼻鏡検査
- レントゲン検査
- 静脈性嗅覚検査
- 針状鏡検査
- CT検査、MRI検査
- 基準嗅覚検査
嗅覚神経が生き残っているかどうかは、ニンニク臭のするアリナミン注射液(いわゆる「ニンニク注射」と称して、スポーツ選手などが疲労回復や体力増強のために行っているものと同じビタミンB1製剤です)を静脈注射することで臭いを感じるかどうかの静脈性嗅覚検査で判断できます。
嗅覚障害の診断
嗅覚障害の診断では鼻内を診察し、鼻腔内の形態異常や副鼻腔炎の有無などを調べます。場合によっては、内視鏡を用いて詳細に観察します。画像検査ではエックス線検査で副鼻腔炎の状態などがわかりますが、詳細な情報はCT検査方が優れています。中枢真意性嗅覚障害が疑われる場合には、頭部のMRI検査が有用です。嗅覚の検査としては、基準嗅覚検査法と、静脈性嗅覚検査法があります。 嗅覚障害の症状と検査で診断がつきます。
嗅覚障害の西洋医学治療
嗅覚障害の西洋医学治療は嗅覚障害の原因によります。たとえば副鼻腔の感染症や炎症に対しては、スチーム(蒸気)吸入、スプレー状点鼻薬、抗生物質などで治療し、手術をすることもあります。
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嗅覚と味覚
嗅覚と味覚は、密接に連携しています。舌の味蕾は味を識別し、鼻の神経はにおいをかぎ分けます。これらの感覚情報はともに脳へ送られ、脳で1つに統合されることにより風味として認識し味わうことができます。塩味、苦味、甘味、酸味などの味覚は、嗅覚がなくても感じられます。しかし、たとえばラズベリーのような複雑な風味を味わうには、味覚と嗅覚の両方による認識が必要です。
嗅覚障害の原因には、鼻の変化、鼻から脳へ走る神経の変化、脳の変化などがあります。たとえば、かぜを引いて鼻の空気の通り道が詰まると、においの分子が嗅覚受容器へ到達できないために、においがよくわからなくなります。嗅覚受容器とは鼻の内側の粘膜にある特殊な神経細胞です。嗅覚は味覚にも影響を及ぼすため、かぜを引いているときはしばしば食品の味がよくわからなくなります。インフルエンザウイルスによって嗅覚受容器が一時的に障害されることがあり、インフルエンザにかかってから数日から数週間にわたって、においや味がわからなくなることがあります。まれに、嗅覚や味覚の消失がそのまま一生続く人もいます。
ときには、副鼻腔の重度の感染症や癌(がん)の放射線療法が嗅覚や味覚を失う原因となり、症状が数カ月続いたり、中には永久にそのままになることもあります。永久的に嗅覚を失う原因で最も多いのは頭部外傷で、特に自動車事故でよく起こります。嗅覚受容器と脳を連結している1対の脳神経である嗅神経の線維が、鼻腔の天井の位置で損傷したり切断されると嗅覚が失われます。鼻腔の天井は、鼻腔と脳を隔てている骨(篩板[しばん])からなっています。嗅神経の損傷は、篩板の骨折や、この骨の近くの腫瘍でも起こります。生まれつき嗅覚がない人は、ほとんどいません。
無害なにおいが不快に感じられる嗅覚異常は、副鼻腔の感染症や嗅神経が部分的に損傷した結果です。嗅覚異常はそのほかに、歯の衛生状態が悪い場合や口腔内の感染症でも起こります。うつ病の症状として現れることもあります。嗅覚記憶が保存されている脳の側頭葉の中央領域でけいれん発作が起こると、一時的に鮮明な不快臭を感じます(幻嗅)。これはアウラと呼ばれるけいれん発作の一部で、嗅覚の障害ではありません。
味がよくわからない味覚減退や味がまったくわからない味覚消失は、通常舌の状態に影響されます。その原因となる主な状況には、非常な口の渇き、ヘビースモーカーのうち特にパイプ喫煙、頭や首への放射線療法、化学療法薬のビンクリスチンや抗うつ薬のアミトリプチリンによる副作用などがあります。ベル麻痺では、侵されている側だけに、舌の前方3分の2で味覚消失が起こります。
味覚がひずんでしまう味覚障害の原因は、味覚消失の原因と同じものが多く、たとえばうつ病やけいれん発作などがあります。舌のやけどによっても味蕾(みらい)が一時的に破壊されます。
アスピリン喘息
喘息に鼻茸と嗅覚障害を伴う副鼻腔炎を合併している方では、アスピリン喘息という病態のことがあり、薬や手術治療に際してだけでなく日常生活上でも思わぬ物質によって喘息発作が誘発されることがあり注意が必要です。
風味を識別する仕組み
風味を識別するためには、脳にはにおいと味の両方の情報が必要です。これらの感覚は鼻と口から脳に運ばれ、脳のいくつかの領域で統合されると、人は風味を認識して楽しむことができます。
鼻の内側を覆う粘膜(嗅上皮)の狭い領域には、嗅覚受容器と呼ばれる特殊な神経細胞が存在しています。これらの受容器には、においを感知するうぶ毛のような小突起(線毛)があります。空気で運ばれるにおい分子が鼻腔に入ってこの線毛を刺激すると、近くにある神経線維が電気信号を発生します。この神経線維は鼻腔の天井部分を形成する骨(篩板)を通って上方に伸び、脳の嗅神経を形成する肥大した神経細胞(嗅球)につながっています。発生した信号は嗅球を通り、嗅神経に沿って脳へ進みます。脳はこの信号を翻訳して、においとして認識します。さらに、においの記憶が保存されている側頭葉の中央領域も刺激されます。人は、この脳のにおいの記憶により、それまでに経験したさまざまなにおいを認識してかぎ分け� �ことができます。
舌の表面の大部分は、何千個もの小さな味蕾に覆われています。口に入った食品は、味蕾にある味覚受容器を刺激します。味覚受容器には味覚を感知する線毛があり、食品の分子はこの線毛を刺激して、近くにある神経線維に神経インパルスを起こさせます。この神経線維は、味覚をつかさどる脳神経(顔面神経と舌咽神経)につながっています。発生した信号は、脳神経に沿って脳へ進み、脳はその信号を翻訳して味として認識します。味蕾は甘味、塩味、酸味、苦味を感知することができ、これら4種類の基本の味が組み合わさって、味の広がりが生み出されています。概して人は50代になると、味覚や嗅覚が徐々に衰えはじめます。高齢者の約40%は、嗅覚が顕著に衰えています。風味の識別は主ににおいに頼っているため、人々が嗅 覚の衰えに最初に気づくのは、食べ物の味がわからなくなったときです。
においに過敏になる嗅覚過敏は、嗅覚消失よりもずっと少なくなります。一般的に妊婦はにおいに過敏になります。また嗅覚過敏は、精神的原因によっても起こります。この心因性嗅覚過敏は、わざと目立つ振る舞いをして人の目を引きたがる演技性人格障害の人に起こる傾向があります。
嗅覚障害の鍼灸治療法
嗅覚障害の鍼灸治療症例と臨床経験
嗅覚障害の鍼灸治療症例 :嗅覚障害患者310名、取穴:鼻通、迎香、上星、風府、前谷、百会、天柱、風池、大椎、足三里、合穀。電気針。
嗅覚障害の鍼灸臨床経験 :当針灸院(鍼灸院)では、多くの嗅覚障害患者の症状を回復させてきました。今も多くの嗅覚障害患者が通っていらっしゃいます。嗅覚障害患者の一人一人の症状に合わせて、当針灸院(鍼灸院)はきめ細かな針灸治療を行っています。針灸治療の結果、嗅覚障害患者の生活の質と予後はかなり良好です。大多数の嗅覚障害患者は正常の生活に戻ることが可能になりました。
嗅覚障害で最も多いのは、嗅覚が衰える嗅覚減退と、嗅覚がなくなる嗅覚消失です。北京中医康針灸院の今まで鍼灸治療で、諦めないで根気強く針灸治療を受けた患者さんの多くは満足に物の香りと味が分かるまでに回復していました。
嗅覚障害の鍼灸治療効果
嗅覚障害の患者310名、完治したのは230名、有効率85%。
嗅覚障害の鍼灸治療症例
林さん、女性、OL、35歳、千代田区在住。2年前、アレルギー性鼻炎で、味覚や嗅覚が徐々に衰えはじめます。最近では、嗅覚が無くなり、病院の治療を何度も受けたが、変化の兆しが無く、当院の鍼灸治療を受け、16回目から味覚が完全に戻り、嗅覚がよくなり、さらに12回の治療で、アレルギー性鼻炎も嗅覚も正常になり、以前のように料理の香りも味も楽しむことができるようになりました。
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